シュナイゼル暗殺に端を発した『紅巾党の乱』は、マリーベルの指揮するグリンダ騎士団の活躍によって、収束へと向かった。しかし、グリンダ騎士団の筆頭騎士であったオルドリン・ジヴォンは消息不明となり、大きな痛手を受けることになる。
それから数ヶ月、舞台はスペインへと移る。全寮制のブリタニア人学校、ペンデルトン学園で生活する少女たちの中にオルドリンの姿があった。
新たな物語が始まろうとしていた。
第88皇女マリーベル・メル・ブリタニアに統治されることになったエリア24。マドリード租界に設立されたペンデルトン学園に通うオルドリンは、学友と共に学園生活を謳歌していた。しかし、その胸中は取り戻せない何かでいっぱいになっていた。そんな折、旧スペイン人のレジスタンス組織、「マドリードの星」による反ブリタニア活動が活発化。オルドリンは親友マリルローザの姿を追って、戦火に飛び込んでしまうのだった。
テロリスト鎮圧のため、ベンタス・ゲットーに展開する大グリンダ騎士団。その中で凶弾に倒れた親友マリルローザを目にし、普通の学生であるはずのオルドリンの中で忘れていた何かが目覚める。新型のナイトメアフレーム・アマネセールに乗り込んだオルドリンは、知らないはずのナイトメアを乗りこなし、大グリンダ騎士団の追撃から逃れることに成功する。
エリア24で反ブリタニア活動を行う『マドリードの星』で使用されるはずだった新型ナイトメア、アマネセールを用いて大グリンダ騎士団は退けたオルドリンは、傷ついたマリルローザを救うため、ミス・エックスとともにベンタス・ゲットーへと向かう。ブリタニアへの不信感を募らせるオルドリンは、アマネセールのパイロットとして『マドリードの星』に参加することを決意する。
フェルナンド・ノリエガを筆頭とするエリア24の反ブリタニア組織『マドリードの星』に参加することになったオルドリン。一方で、活性化するマドリードの星を鎮圧するべく大グリンダ騎士団が動き出した。激しい戦闘が始まる中、合い見えるオルドリンと仮面の騎士ライアー。どちらかの死で雌雄を決しようとしたその時、死んだはずの仮面の男が甦る。
遠く離れた東のエリア11で処刑されたと思われていた黒の騎士団総帥、ゼロが復活した。かつて皇族を殺し、大規模な反ブリタニア活動を率いたゼロ復活の報は、大グリンダ騎士団の制圧作戦を止めるのに十分だった。緊急招集がかけられるマリーベルら皇族とナイトオブラウンズ。
一方でオルドリンが参加することになったマドリードの星は、天空騎士団と重装騎士団がエリア24を離れている隙を突いて、政庁攻略作戦に出る。
旧スペイン人で構成された反ブリタニア勢力『マドリードの星』は徐々に勢力を拡大し、ついにはマリーベル総督捕縛作戦を決行する。政庁に迫る彼らの前に立ち塞がる筆頭騎士のライアーのヴィンセント・グラム。桁違いの強さにオルドリンは一人でライアーを足止めし、仲間をマリーベルのもとに向かわせる。そして、ついに捕えようとしたその時、マリーベルが奥の手を見せる。
マリーベルとリドールナイツによって壊滅された「マドリードの星」。たった一人残されたオルドリンの窮地を救ったのは、ピースマークのウィザードだった。ウィザードの正体が母を殺した叔父オイアグロであることに取り乱すオルドリン。しかし、オイアグロが記憶を失った自分を匿うために援助してくれていた「白羽根帽子のおじ様」であることを知り、オイアグロの言葉に耳を傾けるようになる。
自分を援助してくれていた「白羽根帽子のおじ様」である叔父のオイアグロと旅に出ることになったオルドリン。二人が最初に訪れたのは、ハンガリーの片田舎にある廃墟となってしまった村だった。そこは、かつてギアス嚮団から逃げ出したオルフェウスとエウリアが短いながらも幸せに暮らした村だった。オルドリンはそこで、不思議な少女の幻影と対面する。
ハンガリーの廃村に訪れていたオルドリンとオイアグロ。出会った少年たちの言うブリタニア軍の動向が気になり駐留していたところ、少年たちの村がブリタニア軍に襲われてしまう。ゼロの復活によって反ブリタニア勢力が活発になっていることをいい事に、野盗まがいの蛮行を繰り返すブリタニア軍。オルドリンたちは少年たちを救うべく、村へと急ぐ。
マリーベルを誑かしていたライアーを殺した、マドリード租界政庁に突如として現れたオルドリン。その正体は変身のギアスを用いたライアー自身。失われた記憶を取り戻すため、単身龍門石窟へと向かう。
一方で本物のオルドリンも同じく記憶を取り戻すために中華連邦を訪れていた。ライアーが扮したオルドリンを追うグリンダ騎士団。ミス・エックスの連絡を受けて中華連邦入りをするピースマーク。再び二人のオズが出会おうとしていた。
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