第88皇女マリーベル・メル・ブリタニアの名の下に集められた対テロ組織『グリンダ騎士団』の閲兵式を控え、筆頭騎士のオルドリン・ジヴォンは、戦場に赴く決意を新たにしていた。マリーベルの未来を奪った悲劇を繰り返さないようにと。
そのために用意されたオルドリンの力に見合う剣、新型ナイトメアフレーム「ランスロット・グレイル」。聖杯の名を冠するナイトメアで立てられた誓いから、物語は始まる。
第二皇子シュナイゼルの命により、ユーロピア方面軍が駐留するサンクトペテルブルグを目指すグリンダ騎士団。その途中、アフリカに差し掛かったところで、友軍からの救援要請を受ける。ベジャイア基地襲撃を画策するテロリスト「サハラの牙」の罠にはまり、全滅寸前まで追い込まれているらしい。急行するオルドリンたちはテロリストを撃破し、友軍の窮地を救うとともに、初陣を勝利で飾った。
グリンダ騎士団が友軍を救うべく殲滅したテロリスト「サハラの牙」は誘導に過ぎなかった。戦闘直後のグリンダ騎士団は補給も儘ならないまま、正体不明の白いナイトメアが破壊の限りを尽くすベジャイア基地に向かう。しかし、脅威の戦闘力を持つ敵に敗れるレオンハルトとティンク。唯一対抗したオルドリンだったが、敵の持つゲフィオンブレイカーによりグレイルの機能が停止、已む無くコクピット外に出たオルドリンは敵パイロットと対峙する。その
貌
かお
は・・・。
自分と同じ貌を持つテロリストと対峙することになったオルドリン。お互いに機能停止したナイトメアから出て生身での戦いを強いられる。互いの命を奪おうと刃を交える二人の間に、巨大な黒いナイトメア、アグラヴェインに乗ったウィザードが割って入った。混乱の一途を辿る戦況は、二人のオズを再び別れさせ、事態は収束へ向かう。傷ついたグリンダ騎士団はブリタニア本国に戻り、自分たちの力の無さを痛感するのだった。
強大な戦闘力を持つ白炎によって、心身ともに深く傷ついたオルドリンらグリンダ騎士団。任務半ばにしてブリタニア本国への帰還を余儀なくされる。ところが、休む間もなく、『タレイランの翼』を名乗る反皇帝派のブリタニア人の武力蜂起を開始、グリンダ騎士団に出撃命令が下る。航空戦力を主とする『タレイランの翼』に対し、後れをとるブリタニア軍。レオンハルトは傷ついた身体をおして、試作飛行型ナイトメア、ブラッドフォードでの出撃を試みる。
高高度を飛行する「長距離航行システム」を持つサザーランド・イカロスの脅威にさらされるブリタニア帝都。地上兵器では迎撃できず、飛行戦力を有するグリンダ騎士団に撃墜の任が課せられた。レオンハルトは、傷ついた身体をおして飛行可能な新型ナイトメア・ブラッドフォードで出撃し、イカロスに乗るウィルバーを止めようとする。圧倒的な戦闘力を持つイカロスに対抗するため、オルドリンもランスロット・グレイルで発進。ブラッドフォードとの連動した機能を使用する。
帝都爆撃を目指すサザーランド・イカロスとウィルバーを止めるため、2機を合体させたグレイル・エアキャバルリーで追撃するオルドリンとレオンハルト。帝都上空へ到達寸前にイカロスから爆弾を切り離すことに成功する。ところが、ソキアの読み通り、残った機体そのもので特攻を仕掛けるウィルバー。目前に迫った脅威に、オルドリンとレオンハルトは残されたわずかな力で再び空へと向かう。
ウィルバー・ミルビル率いるタレイランの翼が引き起こした帝都爆撃を狙ったテロは、オルドリン、レオンハルトをはじめとしたグリンダ騎士団の活躍により、未然に防ぐことが出来た。その功績を認められ、ティンク用のゼットランド、ソキア用のサザーランド・アイなどの装備拡充が行われる。一方、グリンダ騎士団の活躍を祝して行われるKMFリーグの開催に、元KMFリーガーのソキアは自ら参戦すべく燃えていた。
帝都爆撃テロを防いだグリンダ騎士団の功績を祝して開催されることになったKMF記念リーグ。主賓で招かれたマリーベルだったが、観戦に訪れた第5皇女のカリーヌから放たれる心ない言葉に張り付いた笑顔を返すことしか出来ず、主を貶されたオルドリンの憤りも治まりどころが見つからない。そんな中、第1皇子のオデュッセウスやなどの皇族も観戦する大きな試合が始まろうとしていた。
ついに始まったKMFリーグの記念試合。グリンダ騎士団に対するファイアーボールズは、ソキアと同じ孤児院で家族のように育ったサンドラのチームだった。サンドラは軍に入ってしまったソキアをチームに戻そうとするが、ソキアの心はグリンダ騎士団に傾いておりサンドラの気持ちに気付かない。そんな中、試合が白熱する一方で、反皇族を掲げるテロリスト組織、タレイランが再び活動を開始する。
© SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design © 2006-2008 CLAMP・ST
注意:内容および画像の転載はお断りいたします。お問い合せ先は
こちら
をご覧ください。